普通じゃなくていいんじゃない?

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<<   作成日時 : 2016/02/14 19:46   >>

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「どうせ出会い系の女どもは、金で身体を売るクソビッチばっかだよなぁ。」
 小島康平は、スマホの画面を眺めながら、ため息混じりにそうつぶやいた。
「でもだからこそ繰り返してしまう…。」
〈出会い系サイトに勇気を出して初めて登録しました。今夜会ってくれる人、募集しています〉
 適当に女たちの写真やプロフィールを物色しているうちに、一つのコメントが康平の目に留まった。
「ミク、二十五歳。ふむ、どうせこいつも清純ぶったクソビッチだろう。よし、こいつもヤってやる!」

 ミクにメッセージを送り、適当にやりとりした康平は、彼女に指定されたラブホテルの一室に来た。
「こんばんは。あなたがリーパーさんね。」
そこにいたのは、長髪黒髪に眼鏡、服装こそ胸元の開いたVネックのシャツを着ていたが、地味で幸が薄い印象の女性だった。ちなみに「リーパー」は、康平がいつもネットで使うハンドルネームである。
「それじゃ、どうしますか?」
会話もそこそこに、ミクが切り出した。
「ヤりたい。」
康平は率直に答えた。頷いたミクは服を脱いで全裸になった。形のいい巨乳と白い肌。胸元に一つ目立ったほくろのあるミクの身体には色気があった。康平は彼女の身体を上から下まで眺めて違和感を覚えた。いつもならとっくにされているはずの金銭交渉がなかったのだ。
 それからキスしたり、身体をあちこち触ったりしているうちに、ミクが甘い声を出し始めた。
「ねぇ、してください。」
ミクが伏し目がちに言った。
「これは、いくら?」
ミクの首元に手を伸ばしかけた康平が尋ねた。
「いくらって、何のことですか?」
ミクが首をかしげながら答えた。
「えっ、ミクちゃん、売ってるんじゃないの?」
「そんな、私ただ誰かと…、したくて。」
「ふーん、変わってるね。」
「とにかく、メチャクチャにしてください。」
 そして康平はミクを犯した。自分が望むまま、時に彼女が望むまま。叩いて、つねって、噛み付いて…。夢中になって果てたときには、二人とも汗だくになっていた。

「ミクちゃん、欲求不満でも溜まってたの? 自分から『メチャクチャにして』なんて言う子、そうそういないよ。」
「欲求不満…。ある意味ではそうかもしれません。」
「どういうこと?」
「私、ずっとずっと、お母さんの言いなりだったんです。」
「はぁ。」
「お母さんの言う通りに友達を作って、勉強して、就職して。真面目ないい子だったんです。それで今度は結婚までさせられる。」
「結婚?」
「そう、一週間後に挙式を挙げるんです。相手は有名な会社に勤めるつまらない人。」
「そんな時期にこんなことして大丈夫なの?」
「私、流されてばかりの自分が大嫌い。不満でいっぱいなのに、どうしても逆らえない自分も大嫌い。だから、誰かに汚して欲しかった。メチャクチャに壊されたい気分だったんです。」
「そっか。満足できた?」
「ええ、とても。今までの自分じゃ、出会い系サイトで知り合った人と行きずりでするなんて想像もできなかったから。汚されるのって案外悪くないですね。」

 ミクに別れを告げて、康平はホテルを出た。
「あーあ、今日は、ヤり損ねたな…。」
康平はため息混じりにつぶやいた。
「あれっ、家の前に誰かいる。警察?」
紺色の制服を着た二人の男性は、康平を見つけると足早に近づき、彼に手錠をかけた。その後の裁判で、康平は死刑の判決を受けた。

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