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zoom RSS 見えない子供の貧困 負の連鎖を食い止めろ! 前編

<<   作成日時 : 2017/02/13 09:41   >>

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「お父さんもお母さんも忙しくて大変そう。大人になるのは辛いことだから自分の将来が楽しみに思えない」

小学生の男の子が悲しい声色でインタビューに答えました。
これは「見えない子供の貧困」を取り上げたNHKの特集番組の一幕です。

今、日本の世帯の15.6%、およそ6世帯に1世帯が相対的貧困に陥っています。


<相対的貧困とは?>
貧困には、絶対的貧困と相対的貧困の2種類があります。

・絶対的貧困:必要最低限の生活水準を維持するための所得・消費水準に達していないこと。世界銀行では一日の所得が1.25米ドルを貧困ラインとしている。主に途上国で問題になる。

・相対的貧困:世帯の可処分所得が所得の中央値の半分を下回っていること。主に先進国で問題になる。

日本における相対的貧困ラインは世帯年収約244万円。
つまり月収約20万円です。

相対的貧困に陥るケースには、シングルマザーや両親が非正規雇用の家庭が多いようです。

国が行っている大規模なアンケート調査によれば、相対的貧困の家庭の子供は、スマートフォンやゲームの所有率は相対的貧困でない家庭の子供と差がありませんが、新しい服や本(漫画以外)を買う、塾や習い事に通う、家族旅行をする、病院に行く、などは差し控えているとのこと。

結果として、学校では制服(兄弟のお古や中古の場合もあるが)で過ごし、みんなと同じようにスマホを操る子供たちの貧困が外からは「見えない」状況が生まれます。


<貧困は物だけじゃない?>
貧困の影響は第一に物に表れますが、それは他の面にも波及します。

シングルマザーの母親や非正規雇用の両親は一般に低賃金で働いています。
だから世帯収入を増やすには労働時間を増やすしかありません。
すると両親が朝から晩まで家庭にいない、さらには夜勤に行くといった状況になります。

その結果、子供が当然権利として享受すべき家族との触れ合いやだんらんの時間を持つことができなくなります。
→人との繋がりの貧困

両親は忙しくお金もないため、家族旅行なんて夢のまた夢。
→教育・経験機会の貧困

これじゃ、子供の情緒に悪影響が出ることは目に見えています!


<貧困家庭の子は何を思う?>
子供は両親の姿をよく見ています。
だから両親が自分を育てるために一生懸命働いているのが痛いほど分かります。
すると、これ以上負担を掛けたくなくて、感情や欲求を抑え、何事にも従順になり、家事やアルバイトをすることで家庭を助けようとします。

そんな生き方を続けると子供は自尊心を失い、冒頭のような悲しい言葉が出てきます。
またこれは、自分の意思や感情を見失った大人「アダルトチルドレン」が生まれる条件を非常によく満たしている…。


<大学に進むリスク>
相対的貧困家庭の子供が大学進学を前にするとどのような事態が起こるでしょうか?

@金銭的理由のため、進学を諦める。
A多額の奨学金を借りて進学する。

@の場合、高校卒業後に働くことになるでしょう。
一般に高卒で働ける職場の給与水準は低い
→将来その子が家庭を持った時、再び貧困に陥るリスクが高い
→貧困の連鎖

Aの場合、大学を出ても多額の借金というリスクを背負うことになります。
ちゃんと給与水準の高い正規雇用に就いて借金を返すのが理想的です。
しかし、就活に失敗する、就職しても仕事が合わず退職する、非正規雇用の職に就くなどの場合、途端に奨学金の返還が生活を圧迫します。

自分も奨学金で苦労しています。
大学生の頃、入学時に30万円と利子付きの第二種奨学金を月10万円借りていました。
したがって返済額は510万円+利子。

また機関保証(連帯保証人がいない時に代わりをする)を利用したので毎月支給額から5000円ほど差し引かれていました。
4年間で受け取り額−24万円。

月々の返済額は2万少々。
(このペースだと20年経っても返済が終わらない!)

僕は一度仕事を辞めているので、無職期間は返還を猶予してもらいました。
(その間も借金は膨れていく…)

今は運良く正規雇用の仕事をして、繰り上げ返還で半分ほど返還しました。
でも、奨学金を返し終わるまでは大きな買い物や貯金どころじゃありません。
(預金金利より利子の方が遥かに大きい!)

番組には、奨学金の他に教育ローンまで借りなければならなくなった女子高生が、パンフレットに載った笑顔の男女を見て、

「何笑とんねん。これを借りるって大変なことなんやぞ!」

とツッコんでいて、不謹慎にも笑ってしまいました。
しかし、10代の若者にはあまりに重たい悩みです…。


<さあ、どうする?>
いかがでしたでしょうか?
子供たちは今大変な状況に置かれています。

番組では最後に、この問題は構造的で個人の自助努力の範囲を超えているから、解決には国の社会保障改革が必要だと訴えていました。

それはその通りですが、では貧困にあえぐ子供たちはただ指をくわえて、いつともしれない国の改革を待つしかないのでしょうか?
そうこうしている間にも子供は成長し、貧困が再生産されていきます…。

次の記事
では、貧困の再生産を食い止めるために国は、個人は、どうすればいいかを考えていきます!

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